2016年3月29日

30歳台、40歳台男性リスナー対象で1位

ラジオ局のプロデューサーから「木村達也 ビジネスの森」の聴取率について連絡があった。ラジオの場合、聴取率調査は2ヵ月に一度、ビデオリサーチによって実施されている。

その結果だが、今回もなかなかよかった。男性層30歳台、40歳台でナンバー1。特に男性層30歳台では、第2位の局にダブルスコア以上の差を付けた聴取率だった。

僕たちが狙っている、意欲に溢れた中堅ビジネスマンが熱心に聞いてくれている様子がうかがえる。意欲に溢れているかどうかなんて分からないだろうって? 分かるんだよ。そうじゃなきゃ、土曜日の朝から面倒くさい話をラジオで聴こうなんて思わないから。

2016年3月27日

インドは日本に学び、日本はインドに学ぼう

昨日朝の「木村達也 ビジネスの森」は、先週に引き続き、池袋三省堂書店本店イベントスペースで先月末に開催した番組の公開収録をもとにお送りした。


ゲストは、『インドと日本は最強コンビ』(講談社)の著者、インド人のサンジーヴ・スィンハさん。彼には1年少々前にも番組にゲストとして来てもらったことがあり、今回は2回目だ。


インドの人口は12億5千万人、かたや日本は1億2千7百万人。10倍だ。国民の平均年齢は20代、しかも急速に人口は伸び続けている。市場として膨大な可能性がある。しかし、資金も技術も足りない。日本がいよいよ本気でそれらを投資すべき時だろう。

インド本国以外にいるインド系の人の数、3000万人とか。お喋りで、自己主張が強く、活力のある彼らに「成熟の国」日本は大いに学んでいく必要があるじゃないだろうか。

ところで、彼の本のなかに「孤独を感じられる日本人の幸せ」という言葉があった。僕はインドに行ったことはないのだが、たぶん家族はもちろん、それ以外の関係でも人と人の結びつきがすごく強く、言葉に出しての主張がはっきりしているお国柄だからだろう。

孤独について考えるインドの方が一般的かというと、おそらく彼は特殊な部類に入っていると思う。なぜなら、日本での生活が長く、日本人との付き合いも多いから。それはそうとして、「孤独を感じられる幸せ」という幸せを我々はどれだけ感じているだろう。

むしろ、SNSなどで始終つながっていることに安心感を感じ、それが快適な状況になってはいないか。だが、それが本来の状態なのかというと、僕には決してそうは思えない。

サンジーヴさんが指摘しているように「孤独」を味わうことができる方が、よほど幸せな状態だとあらためて思うのだけど。

2016年3月20日

機を見るに敏

昨日朝の「木村達也 ビジネスの森」は、先週に引き続いてゲストに元ソニーCEOの出井伸之さんをお招きし、彼の『変わり続ける 〜人生のリポジショニング戦略〜』(ダイヤモンド社)をもとに話をうかがった。



スマートな出井さんの「変わり続ける」は、言い換えると「機を見るに敏」かな。だとすると、不器用な僕の「変わり続ける」は、さしずめ「Like a rolling stone(転がり続ける石)」だ。

今回番組中で挿入した曲は、ボウイのChanges とサム・クックの A Change Is Gonna Come。



2016年3月9日

志の輔落語


落語家の立川志の輔が「志の輔らくご in PARCO」を始めて20年になるという。毎年1月から約1ヵ月間にわたる「ロングラン」である。場所が場所なら、そのやり方も落語というより「芝居」である。

僕は1、2回しか観たことないから偉そうなことは言えないが、まさに芝居を観ているような気軽な感覚で楽しめることができ、サービス精神満点で笑わせてくれる舞台だ。

志の輔ら立川流は、1983年に落語協会を脱退してから、原則として寄席定席(東京には新宿末広亭など4つある)には出ない。そこで彼が目を付けたのが、芝居小屋であるパルコ劇場だとか。

ところがだ。1974年、当時大学生だった志の輔が、東京で初めて観た芝居が当時の西武劇場、現在のパルコ劇場でのものだった。その時、彼は「自分はいつかこの舞台に何かの形で立つなって思った」という。

これなんだよなと、膝を打った。彼のその時の思い、そこには何の根拠もない。けれど本人にはそのことが確固とした未来として脳裏に写ったに違いない。

そうした「思い」は気持ちの奥底に深く深く沈み込み、普段は本人も気付くことないけど、そのための「計画」は静かに進行しているものなのだ。こうした予言めいたものが実現するかどうかは、志の輔が初めてパルコ劇場(西武劇場)に行った際に思った「感じ」をどれだけ持てるかどうかである。