その後は会場になった大学の中庭で参加者たちと軽いランチを取り、近くのヴァチカン市国へ。目当ては、何といってもそこのヴァチカン博物館内にあるシスティーナ礼拝堂。その天井一杯に描かれた、ミケランジェロの手によるフレスコ画をぜひ見てみたかった。
壁面をぐるりとキリストの誕生から復活までがマンダラのように描かれている。圧巻は、西側の壁面に描かれている大作「最後の審判」である。
以前ここを訪ねたことのある友人からは、暗くてあまり壁画が良く見えなかったと聞いていたのだけど、そんなことはなく首の疲れさえ気にしなければかなりはっきりとディテールを捉えることができ、大満足だった。
さっき夕食を済ませてホテルに戻り、テレビをつけたら、偶然にもCNNのニュースでシスティーナ礼拝堂の天井画のことが話されていた。すすが払われて元の絵がはっきり見られるようになったこと、さらには7000機のLEDライトによってこれまでになく明るく照らされるようになったことがレポートされていた。ノーベル物理学賞を受賞した日本の研究者たちのおかげだ!